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2006年06月21日

☆最近の読書5 『M2:思考のロバストネス』(インフォバーン)

31640647.jpg 宮台真司と宮崎哲弥との対談集を読むのもこれで4冊目だが、今回の『M2:思考のロバストネス』もおもしろかった。彼らの本を読む目的は、何とか彼らの知的水準に追いつきたいということです。これらの本を読むことで、対談で言及されている本を読み、そこからまた他の本を読みたくなるという連鎖がいい刺激になっているからだ。月刊誌『諸君!』に載るような保守主義者・右翼などの言説は、読むに耐えない内容だと前々から思っていたが、これらの連中を批判する武器が、M2にはあると思う。

「あとがき」にあるが
ポストモダン左翼ネオリベ右翼国家規制反対派
          VS
リベラル左翼国家共同体主義的右翼国家規制賛成派
宮台は、こういう対立が日本でも顕在化したと言う。前者は米国流グローバル化(過剰流動性)に棹さすが、後者はそれに抗う、と書いている。これなんか、非常に興味を惹く構図だ。自分がどこに位置しているか? 考え込んでしまう。

posted by fishmountain at : 2006年06月21日 20:30 | コメント (0) | トラックバック (0) | 読書・本 (68)

2006年06月07日

☆最近の読書4 『社会学入門』(岩波新書/見田宗介著)

 道立図書館の新しく購入された図書の本棚を覗いていたら『社会学入門』(岩波新書/見田宗介著)を見つけたので、さっそく借りて読んでみました。社会学の入門書というのを読んだのは初めてですが、初学者にはなかなか興味をわくように書かれていて、一気に読むことができるように構成されています。最近、宮台真司などの本を読んでいて感じるのは、素人にも社会学は必修の学問であるということです。これからぼちぼち勉強していきます。

序 越境する知―社会学の門
1 鏡の中の現代社会―旅のノートから
2 「魔のない世界」―「近代社会」の比較社会学
3 夢の時代と虚構の時代―現代日本の感覚の歴史
4 愛の変容/自我の変容―現代日本の感覚変容
5 二千年の黙示録―現代世界の困難と課題
6 人間と社会の未来―名づけられない革命
補 交響圏とルール圏―「自由な社会」の骨格構成

posted by fishmountain at : 2006年06月07日 02:34 | コメント (0) | トラックバック (0) | 読書・本 (68)

2006年06月03日

☆最近の読書3 『政治の教室』『憲法とは何か』

 読書という快楽を楽しむ上で図書館の利用ということは非常に大切なことで、快楽を倍増してくれるように思う。まず、好きな本がいわば無尽蔵に借りられるということ。それから、貸出期限があるからどうしても読まねばならないといういい意味でのプレッシャーが心地よいこと。本を読むことで知識が増え、それによって更に知識を増やしたいという欲望が増してくること。これらが練り合わさって読書の快楽が増すのだ。
 ここ一週間に読んだ本を挙げると、『政治の教室』(橋爪大三郎著)、『憲法とは何か』(長谷部恭男著)。これらはいずれも新書版で読みやすい。前者は、たとえば「なぜ日本人は日本人論が好きなのか」という疑問に答えてくれて有意義であった。結論から言うと、「自分たちの社会の根本を規定している原理原則が存在しない」ということが著者の答えだった。この辺のことは興味があり、更に突っ込んで勉強したいところだ。儒教の政治思想についても書かれてあり、これも興味深い論考であった。後者の本は、現在憲法改正論議が盛んなおり、憲法の基本的な考えをもう一度勉強する時に役立つ本だと思った。もう一度じっくり読みたい本だ。

『政治の教室』(橋爪大三郎著)

本の内容

政治はダーティーだから、軽蔑する。軽蔑するから関わらない。関わらないから政治はよくならない。よくならないからますます軽蔑する―日本を覆っているそんな悪循環をどう断ち切るか?民主主義の成立を歴史的・宗教的に解きおこす“原理編”。日本的政治の問題点をクリアに分析する“現実編”。政治がよくなる「金」「人」「情報」のあり方を提案する“改革編”。民主主義についての正しい知識と理解を身につけ、私たち一人一人が政治の主人公として行動するのをサポートする、待望の教科書。

30891753.JPG目  次

第1部 原理編(政治の本質
ギリシャの民主制
ユダヤ教の政治思想
儒教の政治思想
近代民主主義の特徴)
第2部 現実編(日本人の行動原理
明治維新と大日本帝国憲法
戦後政治を振り返る
民主主義の蘇生に何が必要か)
第3部 改革編(選挙制度と二大政党制
政治資金の制度改革
政治家を育成する
質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
草の根民主主義のつくり方10ヶ条

『憲法とは何か』(長谷部恭男著)

本の内容

憲法は何のためにあるのか。立憲主義とはどういう考えなのか。憲法はわれわれに明るい未来を保障するどころか、ときに人々の生活や生命をも左右する「危険」な存在になりうる。改憲論議が高まりつつある現在、憲法にまつわる様々な誤解や幻想を指摘しながら、その本質についての冷静な考察をうながす「憲法再入門」。

31697764.JPG目  次

第1章 立憲主義の成立
第2章 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利
第3章 立憲主義と民主主義
第4章 新しい権力分立?
第5章 憲法典の変化と憲法の変化
第6章 憲法改正の手続
終章 国境はなぜあるのか

posted by fishmountain at : 2006年06月03日 10:19 | コメント (0) | トラックバック (0) | 読書・本 (68)